アトピーと保湿

アトピー性皮膚炎は保湿しないで脱保湿すべき?

アトピーに関する書籍やインターネット上のアトピー情報を見ると、「アトピーには保湿が必要」という意見もあれば、「アトピーは保湿しない方がいい」という意見もあります。一体どちらが正しいのでしょうか。

アトピー性皮膚炎を完治させた人の中には、保湿をした人もいれば、脱保湿をした人もいます。しかし脱保湿をすると、数ヶ月から数年間は肌の激しい乾燥に悩まされることになります。たとえば、肌の乾燥によるかゆみで肌を掻いてしまい、細菌に感染したり、皮膚がフケのように剥がれる落せつが起こったりします。

また脱保湿をすることで、皮膚が乾燥して炎症が悪化し肌が赤くなったり、炎症を起こした肌から浸出液が出たりする可能性があります。外見が悪化することで、身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛にも繋がる恐れがあります。

わたしは自分のアトピー完治の経験から、アトピー完治には保湿をすべきと断言いたします。肌を保湿することで肌の炎症を抑えて感染症から肌を守れば、脱保湿で経験するような激しい症状の悪化を経ることなくアトピーを改善し、完治へ向かうことができるからです。

ここでは、なぜ私がアトピー完治に保湿をオススメするのかについて、私の実体験も交えながらお伝えしていきます。

皮膚のバリア機能の回復がアトピー改善に繋がる

アトピーの原因は、一つだけではなく多数に及びますが、アトピーの大きな原因の一つに、肌のバリア機能の低下があります。

なぜなら、肌のバリア機能が低下することで外部から異物が侵入しやすくなり、炎症を起こしやすくなります。そして、かゆみが増してしまい、かきむしることでアトピーが悪化していくからです。そのため、アトピーを改善するには、皮膚のバリア機能を高める必要があります。

皮膚のバリア機能とは、肌表面の角質層が肌内部の水分を保護し、乾燥や紫外線、雑菌やほこりなどの外部刺激から肌を守る役割のことです。

では、この皮膚のバリア機能を高めるにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。

かゆみの原因となる乾燥を解消する

皮膚のバリア機能を高めるためには、皮膚の乾燥を解消してかゆみが起こらないようにする必要があります。

なぜなら、皮膚表面が乾燥することでアレルゲンが侵入しやすくなり、そこから炎症が起こってかゆみが増してしまうからです。また、皮膚の乾燥によりかゆみを知覚する神経線維が皮膚の表面まで延びていきやすくなり、少しの刺激でもかゆみを感じるようになります。

そして、かゆみを感じると肌をかきむしることで炎症が起こり、さらにかゆくなるという悪循環に陥ります。ですから、皮膚のバリア機能を高めるためには、かゆみを止める必要があり、それには肌の乾燥を防ぐことが大切なのです。

では、肌の乾燥を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、肌のうるおいがどう維持されることで、乾燥を防いでいるのかを見ていきましょう。

肌のうるおいキープがカギ

まず、肌のうるおいがどう維持されているかですが、それは角層内の保湿を維持する3つの要素によって維持されています。

保湿の3大要素


皮脂膜・・・表皮の一番外側を覆って水分の蒸発を防ぐ役割
天然保湿因子(NMF)・・・角質細胞内にあって水分を保持し、しなやかで弾力性のある角質層をつくる
角質細胞間脂質(セラミド)・・・角質層の細胞と細胞のすき間を埋めて水分の蒸発を防ぎ、外部からの異物の侵入を防ぐ役割

この3つのバランスが整うことでバリア機能が正しく働き、乾燥のないうるおいのある肌を維持することができます。ですが、アトピーの場合は、この3つのバランスが崩れていていることで肌内の水分が蒸発し、乾燥することでかゆみが発生します。そのため、肌をかきむしり、肌のバリア機能がさらに低下するという状態です。

肌のバリア機能低下の原因である乾燥を解消するには、水分が蒸発しない肌づくりをしないといけません。しかし、アトピー肌の場合は内側で水分を維持する力が弱く、水分が蒸発してしまうため、必要な水分を外側から与えてあげる必要があります。

ですから、アトピー肌の乾燥を解消しバリア機能を改善するには、保湿が絶対に必要なのです。

しっかり保湿することで肌のうるおいが保たれれば、肌のバリア機能が正常に働きます。そうすると、肌内の水分蒸発が起こらないため肌の乾燥を防ぐことができます。乾燥しなければかゆみは発生しないので、肌をかきむしって炎症を起こしたり、アレルゲンの侵入が起こったりしにくいので、アトピーはどんどん改善に向います。

ただ、保湿といっても単に保湿剤を肌に塗ればいいというわけではありません。大切なのは、正しい方法で保湿をすることです。では、アトピー肌を改善する正しい保湿の方法を、私が実際に取っている方法とともにお伝えしていきます。

アトピー完治への正しい保湿方法

「正しい保湿方法? 病院で処方された保湿剤を塗るだけではだめなの?」と思われたかもしれませんが、それだけではアトピーの乾燥肌は改善せず、アトピー症状が治まることはありません。アトピーに必要なのは、まずは肌への水分補給です。

なぜなら、アトピーは肌表面だけでなく、肌内部の角質層も水分が足りない状態で、内側からも肌が乾燥するからです。ですので、たっぷりの水分を肌内部の角質層までしみ込ませ、乾燥を防ぐ必要があります。

では、どのような保湿剤を選べばいいのか? わたしが実際に自分に合った保湿方法をもとにお伝えしていきます。

正しい保湿剤の選び方

病院で処方された保湿剤さえもかゆくなるという方がいらっしゃいますが、それは保湿の方法と保湿剤の使い方に誤りがあるからです。

保湿剤には色々と種類があります。たとえば、ワセリン、オロナイン、馬油、ホホバオイルなどは、角質表面に油膜をつくることで皮膚からの水分の蒸発を防ぐ、保湿効果があります。ですが、肌を潤す作用はありません。

アトピー肌に潤いを与えてくれる保湿剤は化粧水です。

なぜなら、乾燥肌の解消には、肌内部の足りない水分をおぎなう必要があるからです。そして、そのうるおいを与えてくれるのが化粧水なのです。

それでも、「市販の化粧水では肌に沁みてかゆくなって、なかなか合うものが見つからない」というアトピーの方が多いと思います。なぜなら、市販の化粧水には、防腐剤、界面活性剤、香料、着色料などの化学薬品が入っているものが多く、それがアトピー肌の刺激となるからです。

植物性オーガニック化粧水といった自然派スキンケア商品もありますが、こちらも注意しないと植物エキスが合わずにかぶれる恐れがあります。

私は自分にあった化粧水がなにかわからず、「これがいい」と聞けば試し、「やっぱり合わなかった…」と、まだ新品同様の化粧水を捨てたさきから、また違う商品を試すの繰り返しという化粧水ジプシーになってしまったことがあります。

そこで私は、無駄なものを一切排除した化粧水を自分で作ることにしたのです。その化粧水は今でもずっと愛用しています。では、コストもかからず簡単に作れて、アトピー肌に優しい化粧水の作り方をお伝えしていきます。

自分に合った保湿剤を手作りする方法

ここでは、私が実際に今でも使用している化粧水の作り方をお伝えしていきます。
簡単に作れ、時間もコストもかかりませんので、ぜひ試してください。

手作り化粧水作りに必要なもの

・精製水、または浄水器の水

薬局で500mlボトルが約150円で入手可能です。
純度の高い水で、医療用器具の洗浄に使われます。防腐剤が入っていないので、消費期限は約10日間となります。

・グリセリン

薬局で100mlボトルが約500円で入手可能です。
水分を吸着、保持する作用があるので保湿効果があります。
ただ、高濃度での使用は肌の水分まで奪ってしまい、逆に肌を乾燥させてしまうので注意が必要です。

・ヒアルロン酸

たんぱく質の一種で、皮膚や筋肉や軟骨を構成する主成分で粘性が高く、細胞間の水分を保持する役割を持っています。肌の保湿性や弾力を保ちしわやたるみを予防してくれます。保水力は、1gのヒアルロン酸で6ℓもの水分を維持できるほどです。

わたしは、イオン導入できるオリゴ糖型ヒアルロン酸を使用しています。

・スプレー容器

プラスチック製なら100均ショップで入手可能です。
ガラス製のものもあります。
消毒して何度も使用するなら、ガラス製のものがオススメです。

手作り化粧水の作り方

1.スプレー容器を熱湯、または無水エタノールなどの消毒液で消毒します。
2.精製水、または浄水器の水を100ml用意します。
3.グリセリンは、5ml~10mlで、しっとりした感じを好むなら多めに入れてください。
4.ヒアルロン酸の粉末は、5ml~10mlで、肌の乾燥度合いで調整してください。
5.ヒアルロン酸の粉末が溶ければ完成です。

注意点ですが、手作り化粧水は消費期限が約10日となります。容器は消毒してから使用し、できるだけ雑菌が入らないようにしながら早く使い切ってください。

正しい保湿の順序

保湿をしてかゆくなるという場合は、十分に水分補給をせずにクリームやワセリンを塗ってしまい、熱がこもってかゆみが発生したものが悪化する場合が多いです。大切なのは、まずは化粧水で十分な保湿をしてからその蒸発を防ぐためにクリームやワセリンで肌を保護することです。

化粧水は、ヒアルロン酸の粉末が水に溶ければ使用できます。この化粧水をたっぷりと肌に吹きかけた上から、わたしは美顔器も使用して肌内部へ浸透させていました。


化粧水をたっぷりしみ込ませたら、肌に浸透させた水分が蒸発しないようクリームやワセリン、馬油などの油分が入った保湿剤を使用します。

これを基本的には朝と晩の1日2回行いますが、わたしは乾燥がひどかったため職場へも化粧水とクリームを持参していました。日中でも、乾燥したら化粧水とクリームでの保湿を何度も繰り返しましたが、先に水分を十分肌に与えることで、はげしいかゆみを感じることなく過ごすことができるようになりました。

過剰な保湿は問題になるか

保湿のし過ぎは肌を甘やかし、本来持っている生理機能が衰えてしまうと聞いたことがあるかもしれません。うるおいが外から与えられることで、自力で保湿因子が作れなくなって乾燥肌になってしまうといいますが、アトピー肌の場合はどうなのでしょうか?

アトピーは、肌が過度に乾燥した状態です。乾燥肌の状態が悪化し、肌のバリア機能が衰えることで外部からアレルゲンが侵入したり、肌が炎症を起こしたりして発症するのがアトピーです。要するに、もともと保湿因子を作る生理機能が低いのがアトピー肌です。ですから、外から十分な保湿をしてあげることが必要なのです。

たとえば、普通の肌の方でも年齢を重ねるごとに肌の乾燥が進みしわができます。それは、肌が保湿因子を自力で作る機能が年齢とともに衰えるからです。その状態で保湿をせず放置していたらどうなるでしょうか? 肌はますます乾燥し、しわが深くなりますね。

アトピー肌の場合は乾燥だけにとどまらず、保湿を怠ればアレルゲンが侵入して炎症を起こし、かゆみがますます酷くなり、かきむしることでさらに肌の状態が悪化する、という悪循環に陥ってしまいます。

ですから、アトピー肌への十分な保湿はとても大切で、過剰な保湿による副作用を心配する必要はありません。

炎症に保湿はNG!

アトピー肌に十分な保湿は必要とお伝えしましたが、赤く炎症を起こした肌への保湿には注意が必要です。

化粧水を塗ってみてヒリヒリと染みないのであれば大丈夫ですが、もし染みて痛みをともなう場合は化粧水などのスキンケアは一切ストップしてください。特に、クリームやワセリンなど油分を含むものは症状を悪化させるだけです。

この場合は、まずステロイドやプロトピックで炎症を抑える必要があります。肌がジュクジュクした状態でも保湿は適切ではないので、まずは薬で症状を抑えることが大切です。

なぜなら、炎症のあるままクリームやワセリンなどを使用すると、内側に熱がこもってかゆみが発生している状態が、ますます熱がこもりかゆさが増して悪化してしまう恐れがあるからです。化粧水が大丈夫な場合は化粧水のみの使用にとどめ、まずは炎症やジュクジュクした肌の状態を薬で改善させましょう。

脱保湿を勧めない理由

実は、私は脱保湿を3ヶ月試した経験があります。保湿の力を借りることで薬を使う頻度が減った際、脱保湿も試してみたのです。ですが、洗顔後何もつけないと肌は砂漠のようにガサガサになり、粉を吹いて乾燥し、かゆみが増すことで肌をかきむしってしまいました。

せっかく炎症が落ち着いた肌状態でしたが、脱保湿で肌が乾燥したことで炎症が起こり、かゆみで肌をかきむしりまたアトピーが悪化してしまったのです。結局、脱保湿には2度チャレンジしましたが、同じ悪循環を繰り返してしまったので断念しました。

私は脱保湿はオススメしません。なぜなら、私の経験から理由は以下の3点があります。

私が脱保湿をオススメしない理由
・改善の兆しが見られず、一体いつまで続ければいいかわからなかった点
・脱保湿前はかゆみが減って肌がかなり改善しアトピーを気にせず外出できていたのが、脱保湿で肌が悪化したことで肌のかゆみだけでなく、人の目が気になり精神的にも疲労した点
・仕事場でもかゆみと精神的疲労で集中力に欠け、ケアレスミスが増えた点

要するに、脱保湿をはじめて日常生活の質が大きく低下したことが理由です。

もちろん、脱保湿でアトピーを完治させている方はいらっしゃいます。ですが、脱保湿で完治した方々は、いずれも数ヶ月から数年単位の相当につらい状態を乗り越えて、ようやく完治されていらっしゃるようです。

たとえば、半年間は仕事をせず家にひきこもって誰にも会わず、完治することを祈りながら治療に専念する。または、症状は多少あるけれど、普通の日々を送れる状態を維持しながら治療に取り組む。どちらを選ぶかは自由です。

私には暗中模索しながら、脱保湿をすれば本当に完治できるか確信がない状態で脱保湿を続ける気力も体力もありませんでした。また、脱保湿でアトピーが完治したと思っても、その後はげしいリバウンドを経験される方の話も耳にしました。

私にはそのようなつらい時期を覚悟してまで、完治が保障されていない脱保湿に取り組み続ける勇気はありませんでした。脱保湿をした方が完治までの道のりは早いかもしれません。しかし、たとえ完治までの道が長くなろうと、生活の質を落とさずにゆっくりアトピー改善していくことを選んだのです。

わたしは完治にこだわるのではなく、できるだけ生活の質を維持しながらアトピーを改善することが大切と思いました。そのため、最終的には脱保湿は中断し、肌を保湿しながら体質改善を行うことで、アトピーを改善することを選びました。

保湿だけではアトピーは完治しない

いずれにしても知っていただきたいのは、保湿だけではアトピーは完治しないということです。
保湿は外部からの刺激に対するバリアー機能を回復させるためであって、アトピー完治には体の内側からのアプローチも必要です。

そのため正しい保湿だけでなく、生活習慣や食事を整えることで腸内環境を整えながらアトピー完治に取り組んでいくことが必要なのです。

まとめ

保湿か脱保湿。最終的にどちらの治療法を選ぶかは、自分が何を優先するかによると思います。

わたしはたとえ保湿依存になろうが、保湿をたっぷりして肌を乾燥から保護することを選びました。保湿をすることで肌のかゆみが減って、ステロイドやプロトピックの使用頻度が減れば、自然と脱ステもできると思ったからです。

脱保湿をすると、肌の状態は一気に悪化して普通に生活ができない状態になる場合もあります。実際に私はステロイドやプロトピックの使用を止めたことで、アトピーが急激に悪化しました。そして肌の痒みや痛みで普通に生活することが困難になりました。脱保湿をすればアトピーの完治は早まるかもしれませんでした。しかし私は、生活の質を落としてまでも、アトピーを早く完治したいとまでは思いませんでした。そのため、食生活や生活習慣を見直してゆっくり体質改善をしていくことでアトピーを改善していくことを選んだのです。その判断は正解だったと確信しています。

「なるべく早いアトピー完治を目指すために脱保湿をする」という判断をするか、「生活の質を保ちつつ、ゆっくり体質改善をしながらアトピーを完治させていく」という判断をするか。どちらを選ぶこともできます。しかし、いずれにしてもアトピー完治のために取り組んでいただきたいのは、生活習慣と食生活の改善です。

肌を保湿するだけではアトピーは完治しません。大切なのは、内側から肌のうるおいを保てる体質に改善していくことです。そのためには、食・運動・睡眠といった生活習慣の改善は必須なのです。

アトピー肌を保湿して外部刺激から肌を保護しながら、同時に生活習慣の改善にも取り組み、アトピー完治を目指していきましょう。

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