アトピーと内臓

腎臓機能を回復してアトピー改善を早めよう

アトピー治療というと、肌表面の荒れた症状をステロイド薬などで抑える対処療法が一般的です。しかし、アトピーは、体内にたまった老廃物、毒素の排泄作用が皮膚から起こった状態なので、対処療法では完全に良くなることはありません。

体内に溜まった毒素を処理する主な臓器は腎臓です。本来、腎臓が正常に機能していれば肌からの毒素排出は起こりません。よって、腎臓機能を回復し、高めることでアトピー改善が早まります。

それでは、アトピーと腎臓機能の関係を詳しく見ていきましょう。

アトピーは皮膚からの毒素排出作用

アトピーは、解毒や浄化をつかさどる腎臓機能が滞り、体内の毒素排出が皮膚から起こることで発生するものです。では、体内の解毒はどのように行われるのか見ていきましょう。

たとえば、私たちが食事をすると、取り込まれた栄養は胃や腸で消化・吸収されます。そして、吸収された栄養素は血液にのって体の隅々に届けられ、各細胞に必要なエネルギー源として利用されます。

その後、エネルギー源に利用された栄養素の残りカスのようなものが再度血液に乗り、肝臓で解毒されたあと腎臓でろ過され、便や尿として体外へ排出されます。

体内の毒素の排出はこうしたサイクルで行われます。しかし、こうした通常の毒素処理が追いつかなくなると、皮膚からの排出作用をせざるを得なくなり、それが炎症や落屑(らくせつ)という皮膚が剥がれ落ちるアトピー症状となるのです。

このように、体外への毒素排出が滞ってしまうと肌からの解毒が起こり、アトピー症状となります。ですが、もし体内の解毒が正常どおり行われれば皮膚からの毒素排出はなくなり、アトピーは改善するということです。

では、アトピー改善に重要な役割である毒素排出の働きを持つ腎臓に関して、詳しくみていきましょう。

腎臓の主な働き

腎臓とは、ソラマメの形に似た握りこぶしくらいの大きさのもので、腰の上の背中側に左右一つずつある臓器です。腎臓には、体内の血液をろ過して老廃物を取り除く大切な働きがあります。よって、この腎臓が正常に機能しないと体内の浄化が正常に行われず、最終的に肌から解毒が起こり、それがアトピーとなるのです。

腎臓の主な働きは以下の4つです。

アトピーに関連する腎臓の働き

  • 血液をろ過し、老廃物や余分な水分を体外へ排出する働き
  • 血圧の調節
  • 血をつくる働き
  • 体内の水分量の調節

では、それぞれの働きを詳しく見ていきましょう。

血液をろ過し、老廃物や余分な水分を体外へ排出する働き

腎臓の働きとして最も代表的なものが血液のろ過です。

体内を循環する血液中には、栄養素や酸素のほか、老廃物や毒素も入り混じっています。腎臓は、糸球体というフィルターの役割を担う組織で構成されていて、再利用できる栄養は血液中へ戻し、老廃物は主に尿として体外に排出します。

たとえば、腎臓は浄水器のフィルターのような役割といえます。家庭の蛇口から出る水には、塩素や石灰などの不純物が混ざっているので、そのまま飲むと体にあまりよくありません。そこで、多くの家庭では浄水器を利用して水をろ過し、不純物を取り除くことできれいで安全な水を使用することができます。

ただ、浄水器のフィルターをまったく交換せずに使用し続けたらどうなるでしょうか? フィルターには不純物がたまっていき、ろ過しきれなくなってしまいます。

腎臓もこの浄水器のように血液から老廃物をろ過し、体に必要な栄養や酸素を再び血液中に戻しています。ですが、腎臓に負荷がかかり過ぎてしまうとフィルターは機能せず、栄養素と共に老廃物も血液中に戻ってしまいます。

その結果、血液中の老廃物が体のさまざまな組織に溜まります。こうして便や尿で排出されず、体中に蓄積された老廃物である毒素は、肌から排出されてアトピー症状となるのです。

血圧の調節

腎臓は、水分と塩分の排出量を調整することで血圧をコントロールしています。
血圧が高い時は水分と塩分の排出量を増加して血圧を下げ、血圧が低い時は、逆に排出量を減少させることで血圧を上げます。

たとえば、塩辛い食事のあとは、無性にのどが乾いてたくさん水を飲みたくなります。それは、体内の塩分を水分と一緒に尿として排出し、血圧を下げるためです。

また、腎臓の役割の一つに血液のろ過を担う糸球体の血圧調整がありますが、この働きは人体にとってとても大切な働きとなります。

なぜなら、糸球体の血圧が低下してしまうとろ過の働きが悪化し、老廃物が血液に乗って体内にまわることでアトピーや様々な病気の原因になってしまうからです。

よって腎臓は、血圧が低下するとレニンというホルモンを分泌し、血管を収縮させる作用を持つアンジオテンシンⅡというホルモンに働きかけて血圧を上昇させて、糸球体の血圧を一定に保っているのです。

血液をつくる働き

腎臓には、新しい血液をつくる働きもあります。
血液(赤血球)は骨髄の中にある細胞が、腎臓が分泌するエリスロポエチンというホルモンの刺激を受けて作られます。

こうして作られた血液が全身にスムーズに流れることで、体内へ酸素と栄養がしっかり運搬されて細胞の活動が盛んになります。そして同時に、二酸化炭素や老廃物の回収もスムーズに行われるので、体内に毒素がたまらず、アトピーも改善していきます。

しかし、もし血液が正常に循環しなければ各細胞の新陳代謝は滞り、皮膚の再生も遅れてしまいます。皮膚は、古い細胞がはがれおちて新しい細胞に生まれ変わる、ターンオーバーという皮膚細胞の入れ替えによって生まれかわります。ですが、このターンオーバーが正常に行われないと、アトピー改善が滞ってしまうのです。

このように、腎臓が弱ってしまうと新しい血液をつくる働きが弱り、血液循環も滞ってしまいます。よって、肌へ酸素や栄養も供給されなくなり、皮膚のターンオーバーが正常になされず、アトピーがなかなか改善しないという状態になるのです。

体内の水分調節

腎臓は体内の水分である体液量も調節して、無駄な水分は体外へ排出する役割を担います。
体液量がうまく調節されないと、体の中に余分な水分が滞ることでむくみが起きます。そうすると、栄養素からエネルギーを作り出す力である代謝の低下につながります。

また、代謝が低下すると、体内に老廃物が滞りやすくなったり、肌の再生力がおとろえたりするため、アトピーが悪化する原因にもなります。

たとえば、「1日に約2リットルの水を摂取した方がいい」ということを耳にしたことがあるかもしれませんが、それは体調や生活習慣によって変わります。

のどが乾いていないのに無理やり水を飲む必要はありません。「のどが乾いたな」と感じた時に飲めば大丈夫です。もし大量に水を飲んだとしても、腎臓機能が正常であれば尿として排泄されますが、過剰な水分摂取は腎臓の機能を弱める原因となります。無理に水分補給をせず、自分にあった水分量の摂取を心がけましょう。

腎臓機能低下のサイン

腎臓は、機能が低下しても多くの場合、自覚症状はかなり進んでから、あるいは末期的な状態になってから現れます。よって腎臓は、肝臓と共に「沈黙の臓器」と呼ばれます。もしアトピーがなかなか改善せず、腎臓機能の低下が心配の場合は、以下の腎臓機能低下サインに当てはまるものがないかを確認してください。

こんな症状があれば腎臓が弱っているサイン

  • 尿が泡立つ、または血尿
  • 足裏の中央部分を押すと激しい痛みがある
  • まぶたがはれぼったい、靴下のゴム跡がなかなか消えない
  • 足の中指がむくんでいる、または足裏方向に曲がっている

もし上記のような症状があれば腎臓が弱っている可能性があります。このまま放っておくと腎臓はさらに弱り、アトピーも悪化してしまう恐れがあります。もし当てはまる症状がある場合は、病院での検査をオススメいたします。

腎臓の機能を回復・強化するには

腎臓の機能が弱り腎障害が悪化すると、血圧の調節機能が働かず高血圧になりやすくなります。そうすると、アトピーの悪化だけでなく、心筋梗塞、脳出血など命に関わる病気の発症リスクが高まります。

腎機能が低下する前に、以下を参考に日ごろから腎臓をいたわりましょう。

食事で体を温める

冷たいものよりも、温かいものを食べることをオススメしますが、食材自体に体をあたためるものと冷やすものがあります。野菜などは、寒い地域で摂れるものは体をあたため、熱い地域で摂れるものは体を冷やす特徴があります。

体をあたためる野菜

根菜類、キャベツ、あずき、しょうが、かぼちゃ、にんにく、ねぎ、にんじん、玉ねぎなど

また、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは一時的に体温を上げますが、そのあと体を冷やすため飲みすぎには注意しましょう。

たとえば、わたしは白湯にしょうがを削りいれて飲んでいます。つぶつぶが気になるのであれば、しょうが汁を絞って入れれば大丈夫です。しょうがは体を温めてくれますので、いろいろなレシピに取り入れてみてください。手足や腰の冷えも改善するのでオススメです。

外側から温める

食事で体の内側を温める方法だけでなく、外から腎臓を温めることも可能です。毎日できる簡単な方法をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

温冷交代浴

温冷交代浴とは、温かい風呂と冷たい風呂に交互に入る入浴法です。この入浴方法は自律神経を整える効果があるため、免疫を正常化する効果やリラックス効果があり、アトピーにも有効です。

また、血管の収縮作用によって血流がよくなるため、冷え性改善にも効果的で、冷えに弱い腎臓の機能を高める効果があります。

たとえば、銭湯などに行くとサウナや水風呂がありますが、家庭では湯船に浸かって体を十分温めたら浴槽から出て冷水シャワーを浴びる、そしてまた湯船に浸かる、をくりかえすと同じ効果が得られます。

温冷交代浴の方法

1.約40度の風呂に3分ほど浸かる

2.浴槽から出て冷水シャワーを10~20秒手足にあてる

1.2を交互に繰り返し、最後は冷水シャワーで終了する

冷水シャワーで終了することで、毛穴が引き締まって保温効果が期待できます。また、アトピーの痒みを軽減する効果もあります。もし風呂上りに痒みが出る場合は、全身への冷水シャワーもオススメです。

使い捨てカイロや腹巻で外から温める

腎臓は腰の少し上の背中側に位置しますが、この部分に使い捨てカイロを貼ったり、腹巻をすることで腎臓を温めることも可能です。

たとえば、夏に冷房が強くかかったオフィスでは、特に女性は「ひざ掛けをして仕事をしている」ということを聞きます。寒い季節だけでなく、夏場でもこういった環境の場合は、腹巻をしたり使い捨てカイロなどを利用して、腎臓を冷やさないように対策をとることをオススメします。

腎臓機能を高めるツボ

私たちの身体には、それぞれが体内の臓器と繋がっているたくさんのツボ(経穴)があります。内臓を触ることはできませんが、ツボを押し整えることで、特定の臓器を遠隔的に整えることができると東洋医学では考えられています。

ここでは、腎臓の機能を高めるために効果的なツボをご紹介します。

背中

                    参照元:志室(ししつ)

イラストで記した部位を、指の第2関節やボールペンの頭で深部まで刺激します。位置が正しければ、内側まで重みがじわーっと広がるようなずっしりした痛みを感じます。

腎臓を刺激することで血流が良くなるので、余分な水分の排出促進やアトピー改善にも効果的です。ツボへの刺激は一日に何度行ってもかまいません。気づいた時にツボを刺激し、腎臓を活性化させましょう。

腎機能の改善には腸内環境を整えることが有効

腎臓病には、腸内細菌叢(腸内細菌の集りである腸内フローラ)を含む腸内環境が関わっており、腸管が腎臓と相互に影響を及ぼしあう「腸腎連関」があることが明らかになりつつあるということが、最近の研究で明らかになりました。

本研究では、腸内細菌叢は腎不全状態においても腸管内での短鎖脂肪酸産生やアミノ酸代謝に大きな影響を及ぼしていることが明らかになりました。短鎖脂肪酸やアミノ酸は免疫制御や栄養シグナルを介して腎保護的な役割を担っていることが近年報告されており、腸内細菌叢は免疫や栄養面から腎保護的な役割を果たしていることが考えられます(図 3)。

引用元:「腸腎連関」腸内細菌ごうのバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ

文献では、腸内細菌の集まりである腸内細菌叢は、免疫や栄養面から腎臓を保護するような役割を果たしていることが考えられると発表されています。

腎臓の状態に腸内細菌が影響しており、腎臓機能を正常に保つためには腸内環境を整えることがとても大切ということが、この研究結果からわかります。腎臓への直接的なアプローチだけでなく、腸内環境も整えることで腎臓機能を高めていきましょう。

まとめ

ここまで、腎臓の機能がどうアトピーに影響するのかを見てきました。以下の要所を再確認し、腎臓機能を高めてアトピーを改善していきましょう。

腎臓機能を高める方法

  • 体の中から温める食材を摂取する
  • 体の外から腎臓を温める
  • 腎臓機能を高める効果的なツボ(経穴)を刺激する
  • 腸内環境を整える

アトピーは、便や尿として排出されなかった老廃物などの毒素が、肌の新陳代謝を利用して排出された際に起こる症状です。腎機能を高めて毒素排出が正常に行われれば、肌から毒素が排出されることはなくなり、アトピーは改善していきます。そのためにも、こちらで紹介した腎機能を高める方法を行いながら腸内環境も整えることで、腎臓の機能を高めていきましょう。

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