アトピーと食事

パンが痒みを引き起こす?グルテンフリーでアトピー改善

日本には、パンやパスタ、うどんやラーメンからスイーツまで、さまざまな小麦粉を使用した食品が溢れています。

もしかすると、アトピーの痒みの原因は、日ごろ口にしているそれらの小麦粉食品に含まれるグルテンかもしれません。

なぜ、小麦のグルテンを断ち切ることがアトピー改善と関係しているのでしょうか。それは、アトピー性皮膚炎の人は腸が弱っているため、グルテンを十分に消化できないからです。

ここでは、小麦粉に含まれるグルテンが、なぜアトピーの痒みを引き起こす原因となりえるのか、またグルテンフリー食事法の効果について、お伝えしていきます。

小麦に含まれるたんぱく質の一種がグルテン

まず、グルテンとは何なのでしょうか。「グルテン」とは、タンパク質の一種で、小麦やライ麦、大麦などの穀物の胚乳にふくまれる成分のことです。

小麦粉は、外皮、胚乳、胚芽の3つの部分からなっていて、小麦粉の約83%を占める部分が糖質・たんぱく質などを主成分とする胚乳となります。

うどんやパスタなどで麺類のコシや、パンのもちもち感などの美味しさを増してくれるのがグルテンです。しかし、小麦に含まれるグルテンがグルテン過敏症(グルテン不耐症)やアレルギー、小腸に炎症を招くセリアック病などを引き起こす物質となるのです。

グルテンはある種の酢、醤油、香味料、人工着色料などの調味料にも含まれています。たとえば、以下はしょうゆですが、このように小麦が含まれています原材料として表示されていなくても、発酵の工程で麦が使用されることもあります。

完全なグルテンフリーを行う場合は、食品だけでなく、調味料まで入念なチェックが必要です。

また、グルテンの含有量は強力粉が一番多く、次に中力粉、そして薄力粉となります。

引用元:日製製粉グループ「小麦粉百科」

また、今ではアトピーだけでなくさまざまな健康面で、グルテンが含まれない食材が注目されてきています。主な食材は以下です。

【グルテンが含まれない食材】

米、そば粉、葛粉、大豆、とうもろこし、果物、野菜、豆類、ゴマ、タピオカ、肉、鶏肉、魚、貝類、ナッツ、卵、はちみつ、メープルシロップ、米パンなど。

さらに、手に入るグルテンフリーの粉も種類が増えています。

【グルテンが含まれない粉】

米粉、玄米粉、そば粉、タピオカ粉、ココナッツ粉、おからパウダー・大豆粉など。

パンやスイーツ作りには、小麦粉の代わりにグルテンフリーの粉を使うといいですね。

なぜグルテンがアトピーの原因になりえるのか?

グルテンが、グルテン過敏症(グルテン不耐症)やアレルギー、セリアック病(小腸に炎症が起こる病気)などを引き起こす物質とお伝えしました。しかしなぜ、グルテンがアトピーの原因になりえるのでしょうか?

それは、アトピー性皮膚炎には、腸の状態が大きく影響するからです。

アトピー性皮膚炎の方は、腸内環境が悪化しています。正常な人の場合、小腸の粘膜の細胞は適度につながっていて、必要な栄養素だけを取り込みます。そして、不要な毒素や細菌はブロックします。

しかし、アトピーの人の場合は、腸が弱っていることでグルテンをしっかり消化できません。つまり、グルテン不耐症やグルテン過敏症の方が多いです。

この場合、グルテンを摂取すると、腸はグルテンを十分に分解できず、その分解されなかった物質が体内に入り込みます。身体はそれを異物と認識してしまい、腸の免疫システムが誤って働くことで、自分自身の小腸粘膜を攻撃して炎症が起こってしまうのです。

そして、腸が炎症を起こせば、腸内環境は悪化します。

腸内環境が悪化すると、理想的な腸内環境「善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割」が崩れて悪玉菌が優勢になってしまうのです。

すると、悪玉菌は消化に時間のかかる肉類のたんぱく質やグルテン、アミノ酸をエサに増殖し、有害物質を発生させます。その発生した有毒物質が腸内から吸収されると、それが血液にのって全身へめぐってしまい、アトピー悪化となってしまうのです。

グルテン過敏症(グルテン不耐症)は検査でわかる

アトピー体質の人は、腸内環境の悪化が原因でグルテンをうまく分解できず、グルテン過敏症になりやすいとお伝えしました。

まず、グルテン過敏症とは、グルテンの中に含まれるグリアジンという成分が原因です。グリアジンに対して、体が過敏に反応してアトピー症状が現れるのです。

ただ、グルテン過敏症の人のうち、99%は、自分が「グルテン過敏症である」と気づいていないといわれています。

なぜ、こうしたことが起こるのでしょうか。それは、グルテン過敏症は小麦アレルギーのように、「突然すぐにかゆみや顔の腫れが出る」などといったアナフィラキシー状態になるわけではないからです。遅延型アレルギーと呼ばれ、徐々に症状が現れます。

私は、イタリアに引越しをしてからアトピーが急激に悪化しました。いま思えば、当時は毎日パスタやパンを食べていました。食生活がいきなり小麦中心に変わったことで、腸の状態が悪化したことから、アトピーも一気に悪くなったようです。

もし、「自分はグルテン過敏症かもしれない」と思われる方は、IgG(遅延型アレルギー)検査をすると、自分がグルテン過敏症なのかどうかがわかります。この検査は、96種の食品を対象に行われ、自由診療を行っているクリニックなどで、保険適用外で受けることができます。

近くにIgG検査をするクリニックがない場合は、自分でIgG検査ができるキットを購入することもできます。

また、こうした検査をしなくても、以下に「グルテン不耐症の特徴」を挙げました。当てはまるものがあれば、IgG検査なしであっても、グルテン過敏症の可能性があります。

【グルテン不耐症の特徴】

  • 肌荒れ、口内炎
  • 気分のムラ、ウツ状態
  • 偏頭痛、慢性疲労
  • 膨満感
  • 下痢、便秘
  • 逆流性食道炎
  • 手足のしびれ
  • 貧血

あらわれる症状には個人差があります。また、遅延型アレルギーの場合は、症状がでるまでにかかる時間にも個人差があります。たとえば、数時間後に反応がある場合もあれば、一日経ってから反応がある場合もあります。

私の場合は、肌荒れ、貧血、膨満感、便秘といった症状がありました。しかし、普段からこれらの症状があったので、原因がグルテンにあったことにすら気づきませんでした。

あなたはグルテン過敏症?見分ける簡単な方法とは

上記の「グルテン不耐症の特徴」をチェックして、当てはまるものがありましたか?

もし、あなたがアトピー性皮膚炎と共に、膨満感や便秘などに悩まされているのであれば、それは腸内環境の悪化が原因である可能性があります。そうしたときは、グルテン過敏症を疑いましょう。

そして、このとき3週間~4週間、小麦粉を断つようにしてみてください。これで症状が改善していけば、あなたがグルテン過敏症だったことになります。

まずは約1ヶ月のあいだ小麦粉を断ち、アトピーの症状を観察してみてください。

たとえパスタを食べたくなったとしても、グルテンフリーの食材を購入することができます。たとえば、以下はイタリア産のグルテンフリーパスタです。こうしたものは、日本でもアマゾンなどで購入できます。

アマゾンなどで「グルテンフリー パスタ」などのように検索すれば、問題ありません。

他にも、グルテンフリーのパンやグルテンフリーのカレールーなどを、楽天サイトで購入することができます。

これらを実施して痒みがなくなる方は、グルテンが主なアトピーの原因だと推測できます。痒みがなくなれば皮膚を掻かなくなり、アトピーの炎症も引いていくことで改善へ向かいます。

日ごろからパンやパスタ、うどんなど小麦粉を摂取しているほど1ヶ月の小麦粉断ちは大変でしょう。しかし、それでアトピーが改善するかもしれません。ぜひ、頑張って試していただきたいと思います。

また、小麦粉断ちは、グルテンフリーダイエットとも言われますが、アトピー改善だけでなく、以下の効果も期待できます。

【グルテンフリーダイエット】

  • 美肌効果がある
  • 鼻炎がおさまる
  • 体が軽くなり、疲れにくくなる
  • 情緒が安定する
  • 痩せる
  • 子どもを授かりやすくなる

とにかく、約1ヶ月間小麦粉を抜いた食事を行ってみてください。私はグルテンフリーダイエットを2週間行った時点で効果を感じることができました。

それまでのアトピー肌の痒みが治まったことに加え、むくみやすく疲れやすい足の疲労感まで劇的に改善されました。子どもの頃から特にふくらはぎの疲れがひどく、いつも足をブラブラとさせて、よく母親に叱られていました。ただ、その疲れがほとんどなくなったのです。これは、アトピーの痒み改善だけでなく、うれしい誤算でした。

グルテンフリーの食事例

では、グルテンフリーの食事には、どういったものがあるのでしょうか。たとえば、パンの代わりに米を食べたり、ソーセージやハムなどの加工食品を避けたりといったことが必要です。外食のときは、揚げものやパスタ、うどんなどは避けましょう。肉や魚をシンプルにグリルしたものや、野菜料理を選べば間違いありません。

以下、家で簡単にできるワンプレートのグルテンフリーレシピをご紹介します。

【キヌアと野菜のサラダ】

雑穀の一種であるキヌアをゆで、好きな野菜と混ぜて、塩・コショウ・オリーブオイル・レモン汁で味付けすればできあがりです。

【魚介類のパエリア】

魚介の代わりに肉を使うこともできます。まず、にんにくを炒め、香が出たらたまねぎと米を加えて炒めます。米が半透明になったら、スープを加えてその上に魚介と野菜をのせフタをします。米の炊け具合によってスープを加え、蒸し煮すれば完成です。

【魚介とトマトのスパゲッティ】

グルテンフリーのスパゲッティを使用します。まず、魚介をフライパンで炒めて白ワインで蒸します。そこへ、ゆでたスパゲッティとカットしたトマトを入れ、塩とコショウで調整すれば完成です。お好みでパセリやオリーブオイルなどをふりかけてください。

まとめ

アトピー性皮膚炎は、肌の病気だと思っている方がいらっしゃいますが、食べるものがとても影響します。

なぜなら、食べたものが腸への負担になると、腸内環境を悪化させるからです。

そして、腸で分解しきれなかったものが血液に乗って体中をめぐることで、痒みを引き起こしたり、老廃物を肌から体外へ排出しようとしたりして、炎症を起こし肌荒れが起こるのです。この状態が、アトピー性皮膚炎といわれます。

パンやパスタ、ケーキなど、小麦粉で作られた食品は美味しく、中毒性のあるものがたくさんありますね。しかし、その誘惑に負けず、小麦粉などの腸内環境を悪化させるような食品は避けましょう。そして、腸の善玉菌を増やすような食事を心がけて、中からアトピーを改善していきましょう。

【LINE@登録で、毎月20名様へ集客動画+電子書籍をプレゼント中】

【引き寄せの法則+みんなが知らないお金の仕組み】
2冊の電子書籍+秘密特典を無料でプレゼント!